ローマに行くまでの地獄の12時間の話【NCT127 Limitless】
※2017年の思い出話です。
当時、春休みで時間を持て余していたわたしは海外旅行をしまくっていた。
タイ、イギリス、フランスに行き、次に韓国への旅行も控える中、ヨーロッパ要素が足りないな?と浮かれた頭で思った。なんせ暇だったので。
ついこの間イタリアに行った友人がインスタに写真をアップしているのを見て、その頃映画「天使と悪魔」(ダヴィンチコードの続編)にハマっていたわたしは「あ、イタリア行こう」と心に決めた。
出発一週間前にHISで航空券とホテルのセットプランを探し出し、3/7発のチケットを3/1に予約した。
予約してから一週間もないのですぐに出発日がやってくる。
行き先はローマ、フライトはアシアナ航空で、韓国仁川でトランジットあり。
日本→仁川間のフライトの記憶はまじで何もない(当時のメモを見たら仁川にて余っていたウォンでミネラルウォーターを買ったらしい)。
とにかく無事に韓国でトランジットをすませ、ローマ行きの飛行機に乗り込む。
仁川→ローマ間は約12時間。
機内エンターテイメントがあれば余裕でしょ、と席に着いたわたし。
見たこともない古そうな座席スクリーンを目にした瞬間、「終わった…」と絶望した。
まず、スクリーンはタッチパネルではありません。
肘掛にある非常に古そうなリモコンでしか操作できません(その上リモコンの動作もけっこう死んでいる)。
次に、映画はチャンネルが16ほどあるのですが決まった時間に開始し終了するので好きなタイミングで好きな映画を観れません。
さらに、日本語字幕とか日本語吹き替えだとかはもちろん選べません。
だいたい洋画は英語そのままか、韓国語吹き替えか、中国語吹き替え。
かろうじて1チャンネル「世界から猫が消えたなら」だけは日本語のまま流してくれていた。佐藤健ありがとう。
もうひとつ、搭乗直前のわたしにはかなりの不幸が降りかかっていた。
ローマを中心に観光を計画していたのだが、日帰りでフィレンツェにも行こうと、イタロ(高速列車)のチケットを予約していた。
予約していたのだが、何と搭乗時間ギリギリに【イタロ(NTV社)ストライキのお知らせ】という嫌な予感のするタイトルのメールが届いているのに気づいた。
本文をさらっと読む時間はあったので目を通すと「あなたが電車乗る日、イタロ(鉄道会社)はストライキするから動かないよ。払い戻しするにしろとりあえず不乗証明のスタンプもらって申請してね」とのこと。
飛行機が出発するまでの間、不乗証明のスタンプのもらい方やイタロのカウンターの場所など色々と検索しまくったものの結局どうしたら良いのか全くわからず。
タイムアップし、不安な思いを残したままローマへ発つことになった。
ちなみに、わたしは本当に英語が喋れません(I can't speak Englishレベル)。
だから当日カウンターでその辺の職員に聞けばてっとり早いとかいう選択肢はありません。
そうしてどうしようもないオンボロスクリーンと電車ストライキの不安を抱え到着前に瀕死状態になりながらわたしの12時間はスタートした。
とにかく機内での楽しみをすべて座席スクリーンに頼っていたわたしは、なんの装備も持たず(サコッシュでバックパッカーするようなもん)辛うじて持っていたガイドブックを参考書のごとく読みつぶし、この間行ったばかりの海外旅行の写真をスマホで見返して時間をつぶした。
そして音楽を聞こうとした。
はっきり覚えてないが、たぶん6曲くらいしかダウンロードしていなかった。
まったくApple Musicの意味を成していない。自分の浅はかさを呪った。
やることがほんとうになかったので、狂ったようにその6曲を12時間の間リピートしまくった。
その、たった6曲のうちの1曲がまさに、「NCT127 Limitless」です。
当時のわたしは熱心にケーポやNCTを追っていたわけではないし、早くも第7感でNeo Culture Technologyには突き放されてしまっていた。
ので彼らの動向をまったく知らなかったのだが、たまたまどこかで見て聞いたこの曲に心を掴まれており、まじで三週間くらいは音楽を聞ける時間はずっとこの曲をリピートしていたと思う。
というわけで選抜されし6曲にインしていたのは当然かと思われる素晴らしいこの曲(+その他5曲)が、わたしの地獄の12時間を救ってくれたのでした。
苦しいときに笑ってネガティブ感情を解き放て…
NCTありがとう。
誰が誰だか区別がつかない、LimitlessのMVはこちらから見れます。
区別はつきませんが曲は最高です。
そしてNCT127の新曲「Sticker」はこちらです。
このアルバムは絶対損しませんので聞いてください。
時間を有意義に過ごせます。
そして今月末にはリパッケージアルバム「Favorite」も発売します。
よろしくお願いします。
/おわり